舞台メイクで早変わり・・・ぶっつけ本番!Partⅱ
前回のつづきになります。
舞台メイクの仕事は、ほとんどが控え室に閉じこもりっきりです。
本来なら、舞台メイクで必要なことは演じる役柄以外に、
会場の雰囲気・照明の状態・舞台の大きさ などなど・・・
前もって把握していることが とても大切になります。

かなり緊張されている桃さんです。(中央・右)

桃さんの「上方舞い」を真剣に見入る台湾のお客様。
司会・進行もすべて「中国語」でした。
進行状況を確認する意味で会場を少し覗いてみたら・・・
↑写真のようなにすごい人数のお客様の情景でした。
会場を見て一番!驚いたのは、何と言ってもこの私でした。

音楽の間奏の間に・・・早変わりです。
白無垢姿から鮮やかな色のマジックショーみたいで、
グイグイお客様の目を引き付けている桃さんです。
それにしても・・・桃さんは 和服がよくお似合いです。


わずが30秒弱で早や変わり・・・舞台上に駆け込む桃さん。

えっ? ・・・・・ 和装→ドレス→・・・・ 2分20秒!? ・・・・・・・
「和装」から「洋装」へ・・・・この早変わりの間隔は、
台湾の歌手の方がオリジナル曲を唄う時間しか許されませんでした。
完全な和服の帯や紐を解くだけでも・・・・・
桃さんの頭はカツラではなく自髪で、頭の結いを解くだけでも・・・・
そして、洋髪のウィッグを付ける。
おまけに、洋装に似合うメイクが必要になります。
舞踊メイク→洋装メイクに短時間で見せるには・・・
私の耳のすぐ後ろで心臓の鼓動が大きく脈をうち、
私の気持ちを焦り・追い込んでいました。
ドレスの色・形も当日の本番寸前に確認した私でした。髪型もどうするか・・・?
ヘアー担当の「ひかり先生」も最後の最後まで・・・思案しておられました。
何が起きるかわからない舞台では、
一瞬!ひらめきの発想から現実にすぐ行動できなければ成り立ちません。
あとは経験と実績を積み重ね度胸がついてくるものだと思いました。

普通の照明だと、このような舞台メイクになります。
大先輩のベテラン先生方に囲まれて、
私は舞台に賭ける意気込みを学びました。
それは、自分の役割をきちんとこなすこと!
そして、なによりも 「息を一つに合わせる」大切さを学びました。

裏方仕事ではありますが、この達成感は
まるで、自分自身が舞台を演じきった達成感でもあります。
最後まで・・・時間ギリギリまで・・・力を振り絞り
決して諦めないことの大切さ!を身に沁みて実感しました。

眉色や、アイシャドーの色を変えるだけで
メイク全体が見違えて見えます。
目の錯覚で勘違いされるほどです。
この日の舞台メイクもそうです。
主役の方が舞台から戻ると汗ですべてが思うように進みません。
そして、常にヘアーも着替えもメイクも同時進行の動作の途中ですから・・・。
その中で濃い色を出す舞台メイクを手直しすることはとても容易ではありません。
どんな世界でも、自分の技術を最大限に魅せるには一発勝負!なんですね。


片付けを済ませて・・・・
仕事の合い間をぬって、桃さんと3回しか対面したことがなく、
桃さんと出会って、わずか一週間でこの日を迎えました。
ホテルのロビーで 桃さん・大先輩の先生方と
「さよなら」する時、今日が初対面だなんて?!
主役の 「桃さん」・「踊りの師匠」・「着付け」・「ヘアー」・「メイク」・・・
ここに心をひとつにした舞台チームが出来上がってました。
当の主役「桃さん」は相変わらずカタコトの日本語で
「あ・り・が・と・ネ!ユリちゃん~」って笑顔で手を振っていました。

コミュニケーションも大切です。
でも心の中にあるもっと深いところに人は「感性」をもっています。
「美」の感性は国境もない世界共通だと思いました。
桃さんと出会って、また色んな人との展開があり、
出会いによって、不思議なパワーを受け継ぎました。
この一週間、私は貴重な経験をさせていただいたように思います。
こちらこそ・・・「桃ちゃん!ありがとう~」

※ 昨日のカラオケ大会の結果はカテゴリー「舞台メイク」でまたご紹介いたします。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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